HOKUSEI MODEL Saab JAS−39 Gripen レポート

ホクセイ推進委員会 わきもと氏よりレポートをいただきました。
組立編
ダクト組立
梱包を開封したダクトは各パーツがバラバラの状態なので、インペラーのバランス取りをするのに都合がよい。
インペラーをバランサーに装着し、バランスをチェックする

ペラ形状を変えない様に、軽い部分の裏側に瞬間を少したらし硬化促進剤で固めた
元々大きくは崩れていないので、3〜4回の作業でほぼバランスが取れた

ダクトユニットには先にモーターを取り付けて置くのだが、ブラシレスモーターの配線をユニット前方に出す際に、ダクト側の通線する穴が少し小さいのでモーターコネクターの一つをハンダを外して通線した。

ダクトユニット側を少し削っても問題ないと思うが、私は強度的に問題のないこの方法を選びました。
バランスが取れたインペラーをダクトに装着し試しに回してみると、特にダクトユニットとインペラーが接触することも無くスムーズな回転が得られます。
手持ちで回すと強烈な引きです。
消費電力が気になったので、ユニットを手持ちのまま電流値を測ってみると14.8v3200mA20Cリポを使用し、約75A程度の電流が流れる。
この状態を見ただけでも、かなりの静止推力が予想されます
私の想像では機体にダクトを内装した時点で、電流値は下がるはずなので今回用意したアンプ60Aはそのまま使用可能と見ました!!
排気ダクトの制作
排気ダクト製作時特に出口付近の絞り込みは付けていません
ダクトユニット外形と同寸法のままで筒形状に組み立てました。
筒の組立には薄手の両面テープを使用
ダクトとの固定部分はグラステープ止めとし、のりしろはダクトに対して約1cm
機体に装着時、パイプの外側が真円に近づく様に排気パイプの最後部に厚み1.5mm程度の柔らかいスポンジシートを巻きつけておきます
こうする事で機体に組んだとき、周囲から押されて中に入るパイプ自体が綺麗に丸く沿います。
ダクトユニット本体は機体に接着剤を使用し完全に固定しました。
機体にダクトを組み付けた様子です

エルロンとラダーサーボの延長コードはキット標準で通してあるので、楽勝です
アンプ配線の経路もしっかり穴が開けてあり、非常に綺麗にレイアウト可能です。

私はダクト本体を機体に接着してしまいました、機体内部でもかなりの引きが予想されますので出来れば接着が望ましいでしょう。
機体組立
ここまでくれば半分以上出来たような物です
機体の前半分を接着し(下の写真は前部接着時の固定の様子です)
順番に部品を付けていけば、難なく仕上がります。
追加説明書にもありますが前方のインダクションポッド部分は加工が必要です
加工自体は大した物ではありませんが・・・・
嬉しいのか、悲しいのか、この発泡スチロールはかなりの高密度で硬いんです!!
しかしよく切れるカッターナイフで少しずつ切り取ればOKです
切りしろも組んでしまえば殆ど見えない場所ですのでお気楽に加工しました。
キャノピーは胴体本体の周りに磁石が埋め込まれていますが、高速飛行でのキャノピー脱落の心配がありますので今回はOK模型のキャノピーラッチで固定しました。
キャノピー側の前部に固定ピンの方を接着し後部に可動ピン側を接着します
前部の接着にはキャノピーに1.5mm〜2mm程度の航空べニアでスペーサーを作りその上にキャノピーラッチを接着します。


そうする事で機体側のちょうどいい高さにラッチが差し込む事が可能です
機体側はそのままでも固定可能ですが1mmの航空べニアで補強板を作り接着しておきました。
後部側はキャノピーに直接接着でOKです。
機体側だけに3mmのノイズレスチューブを長めに切って(2cmm程度)機体に埋め込みます
これにより、飛行中のキャノピー脱落はないと思います。
先にも書きましたが、磁石が付いていますのでマジックテープ等での固定でも問題ないように思いますが
今回はちょっと拘って加工してみました。(そんな気にさせる機体です)
後は主翼の接着とミサイルやランディングギアの組み付けでほぼ完成です
特に難しいところも無く、発泡機のわりに非常に精度よく組みあがりました。


重心位置と総重量etc
私の組んだ機材は次の通りです
アンプ ホビーウイング ペンティアム60A S−BEC付き
サーボ 安価9gサーボ X4個
受信機 フタバ R617FS 2.4G 7チャンネル
バッテリー ハイペリオンLVX14.8V3700mA 25C
メカの様子


この仕様での飛行総重量は約1600gですが、今回敢えて超軽量を目指さず『普通の人が普通に組んだ』ときを想定して組み立ててみました。
CGですが、この仕様で組むとキット標準指定位置の最後部から670mmよりさらに4cm程度前になってしまいますのでバッテリールームの最後部(別パーツになっていたと思う??)箇所をさらに切り込んでバッテリーを出来るだけ後ろに移動させました。

これによりCGはキット指定位置より約2cm程度前(それでも前です、おそらく3000mA前後のバッテリーでピッタリ合うのでは??と想像します)
極端な前ではありませんので、この状態でテスト飛行に臨みたいと思います。
最後にバッテリーケースの最後部を切る作業はノーズを組み立てる前に行った方が正解です
後から切る事も可能ですがカッターの入るスペースと発泡が硬いので作業しづらいです。
おまけのこだわり
発泡の機体は作業中になにかと傷つく事が多いのでタッチアップ塗料を調合してみました

模型店の他トイザらスなどでも比較的入手しやすいタミヤのアクリル塗料を使います
調合するベースは上の写真の通りで
XF19 スカイグレイ (これが基本です)
X3 ロイヤルブルー (F9Fパンサーにも使用可能)
XF66 ライトグレイ (青味がかったグレーです)
XF2 艶消し白 (色調微調整用)
グリペンのグレーは一目見ると普通に灰色ですが、調色してみると結構青味がかかっている事が分かります
XF19をベースにXF2を混ぜ合わせ、そこにX3を極少量加えます
X3かXF66で青味の調整をしますが、私はX3を使った方が楽に調合できました
塗り方のポイントは同じくタミヤのアクリル溶剤でイメージですが顔料3:希釈液1程度の割合でシャバシャバのネタを作り、大きな刷毛でさっと塗る
あまりゴテゴテ塗らない
塗料の希釈を多くする事で、半透明の塗料を塗るような感覚になります
乾くと下地の色をかすかに透かしたように馴染みますので楽です
塗料はあくまでも、ロイヤルブルー以外はXF品番(艶消し)を使いましょう
間違っても艶ありを使うと大変な事になりますので・・・・・・
フライトテスト
テスト日 11/12日
天候 晴れ
風速 約2m(Yahoo天気予報のデーターです)
前日に机上でのプリセッティングは全て完了していましたので、この日は実際にバッテリーを積んでのタキシングテストからスタートしました。
スローで前進させてみると少し右側にとられている様子でしたので、ノーズギヤのサーボのみトリム調整
今回は、フタバの7チャンネル受信機を使用したためノーズギヤ用サーボはCH5に接続し、ラダーサーボとは独立してトリム調整が可能なセッティングにしておりました。
プロポセッティングデータ
FUTABA T14MZ 機体タイプ選択は主翼2エルロン/尾翼エルベーター
ATV EXP
エレベーター 100/100 −50/−50
スロットル 100/100
エルロン 60/60 −50/−50
ラダー 100/100 −25/−25
ノーズギヤ 90/90 −60/−60
*ノーズギヤは離陸滑走時に修正しやすくする為に、多めにEXPを入れてあります
*あくまでも初フライト時のデーターでエルロン/エレベーター共にさらに割合を少なくしても問題なくフライト可能な感じでした
初フライトの機体は何時も緊張します
滑走距離をかなり長めにとって、いざフライトへ
アスファルトの上からのスタートでしたので機速が上がるのも早く綺麗な滑り出しです
1回目のフライトでは機体が中々持ち上がってくれずに、かなり助走距離が必要でした
上空では、ダウンが強く出ていてトリム調整で対応!!エルロン側はほぼ無修正
トリム調整が終わったところで、周回飛行を続けながら機体の特性を見てみます
スロットル常に全開にする必要もなく、ハーフ近くまで絞ってスケールフライトを十分に満喫できます
何といっても機体サイズのおかげでグレーカラーにも関わらず、姿勢確認が容易な上フルハイでの飛行でも
どっしりと落ち着きのあるフライトが楽しめます。
パワーユニット
EDFユニットのマッチングと機体の吸気効率も良いようでループなども比較的不安なくこなす事ができました。
機体前部のインレット部分に手を当ててみると、相当な勢いで吸入していますのでさらにパワーを稼ぐためには機体の下部分、ダクトユニットの前に吸気口を増やしてやるとさらによさそうです。
(無加工でも十分に楽しめますが!!)
着陸は少し風がある状態で行いましたので、機速の落ちも素直です
比較的良く浮く機体は着陸時にどんどん距離が延びてきますが、この機体の場合は着陸ポイントの手前でスロットルを絞ると綺麗に高度が下がってきます(前から突っ込んでくる感じでは無いので怖くないです)、そのまま地上に着く前にスロットルとエレベーターを合わせていくと綺麗に着陸可能です。
着陸時の衝撃も感動するぐらいサスペンション付きのランディングギアが吸収してくれますので機体のギア取り付け部分の負担も最小限でおさまりそうです。
フライト時の消費電流は私の想像を上回り結構流れているようです
EAGLE TREEのデーターロガーで上空での電流値をチェックしたところ、最大で70A程度流れています。(離陸と急角度での上昇時のみ)
しかし、幸いにも今回チョイスしたペンティアム60Aはホクセイさんでも推奨している通りバースト80Aと言うスペックを持っていますので過電流でのカットが入るなどのトラブルも一切なくフライト出来ました。
帰宅後、バッテリーを充電してみたところ3700mAのバッテリーで1本目は2800mA程度2本目は
3000mA程度充電されました。
約3分から4分弱のフライトですが機速も迫力も程よくあり、バッテリーも20%程度余裕を残して下ろせる感じです。
今回のデータロギングの参考データです

最後に今回一度目のフライトで助走の距離が延びてしまった原因は
*1 3700mAバッテリーを装着した場合、重心が3cm程度前重になるのでウエイト等でしっかりとCGを合わせる事。
*2 初フライトで暴れると困ると思い、エレベーター動作量を少なく設定しましたがエレベーターはしっかり動作量を確保すること。
と言うように推測いたしました、この2点をチェックする事で助走も短めで楽に離陸可能だとおもいます。
あくまでも私、わきもとの個人的な見解であり知識にも偏りがあるとは思いますが参考になれば幸いです。
ありがとう御座いました。

わきもと