![]() アクロ機&ファンフライ機専門メーカー |
HOME | PRODUCT | INFORMATION |
| SPACIAL PARTS | ELECTRIC PARTS | VIDEO | |
| PHOTO GALLERY | EVENT REPORT | LINK | |
| Ikechan's Memo Page | MAIL | ORDERご注文方法 |
Epp Zeque ユーザーレポート
|
||
| サンデーフライヤーの Kurachan Video4→ (スポーツマンに挑戦!) Video5→ (アドバンスに挑戦!) Video6→ (P-07に挑戦!) Video7→ (ハンドキャッチに挑戦!) |
||
※EppZequeの制作 機体制作はいたって簡単で問題になるような部分はありませんが、参考までに取扱い説明書にない部分をピックアップしてみました。 主翼と胴体の接合は機首にピンを打ってステンレスワイヤを張って左右の長さを揃えて接合してあります。 |
||
![]() |
||
![]() |
||
| 背中を張りつける時はEpp素材がへこんでしまいますので板を一枚はさんでからにクリップで止めるようにします。 |
||
![]() |
||
| エルロンサーボのコードを通す穴にエルロンコードの延長 コネクタが、そのままでは通らないので上部を写真のように リュ−タ−などで削っておく必要があります。 |
||
※使用メカ 受信機 : フタバ小型PCMレシーバー R146iP サーボ : フタバ S3110 4個 モーター : AXI 2212−20 アンプ : ハイペリオン 30A プロペラ : APC スローフライ 9×6 バッテリー: ポリクエスト 1800mAh XP ハイペリオン 1500mAh コカム910mAh(すべて3セル11.1V) このメカはDuplexEVで使われている全く同じメカです。 ![]()
![]()
エルロンリンケージの様子(プレトナタイプ:サーボホーン部をUターンさせると穴が大きくならない)
![]()
エレベータリンケージの様子(プレトナタイプ)
![]() Eppの機体とすれば機体精度も十分です。 Epp素材、サーボや受信機の重量、電池、モーター、コントローラ等ここ2、3年で長足の進歩を遂げており、
バルサキットを作って飛ばしていた20年ほど昔のフラッシュという機体のキャッチコピーが「ノーマルマフラーの45エンジンでF3Aのパターンが描ける」
だったとおもいますが、その頃は少なくとも2サイクル45クラスのエンジンでないとまともにスタントができなかったのです。いまでは1mにも満たない
400クラスの電動の機体でF3Aのパターンが描けるラジコン機が存在することにまったく隔世の感があります。しかし、その時 代に時代に非常に良く考えられた設計は人々に受け入れられ多くのフライヤーを育ててきました。今回新たに発売されるEpp Zequeも現在の最高の技術
を使って設計がなされているとの想いを強く感じました。
※機体の設定 重心位置 主翼前縁から100ミリの位置に設定してあり重量はバッテリーのない状態で450gになっています。 舵角設定 舵角の設定内容は次の通りで送信機は愛用のフタバのFF8のデータです。設定内容はFF9と同一なのでいまだ現役です。これでマスターズ検定もとったのでスタント機には必要十分の機能が付いている思っています。ただ設定の簡便さはFF9に軍配が上がります。 スタント用の フライト モードは 2通り作りました。着陸モードのエアブレーキは、この機体には必要がありませんでした。 通常 sw D up スナップ sw D down (右利きなので) の2種類のモードですべての演技が可能でスタント機とすれば非常に簡単な設定で飛行が可能です。 ATV- AI EL TH RU GE FL 103 100 105 95 100 75 106 130 100 100 100 107 ※ エルロンとフラップの上下の動作量を通常飛行のモードですべて同じにするとこのようになる。使用するサーボやリンケージによって数値」は異なります。 D/R 通常 AI EL RU 54 54 50 48 100 100 D/R スナップ AI RU -> SW D EL -> SW A AI EL RU 125 135 100 100 85 65 EXP 通常 AI EL TH RU -50 -50 -40 -40 +40 -30 -30 EXP スナップ AI RU -> SW D EL -> SW A AI EL RU -60 -60 -40 -40 -20 -20 TIMER 7:00 MIN これで 1200mAH ほど使う 通 常舵角で AILE 12mm ELE UP 19mm DOWN 20 mm RUDD 37mm (いずれも根元、ラダーは上部) スナップ AILE 25mm ELE UP 15mm DOWN 24 mm RUDD 27mm 右 RUDD 32 mm 左 ミキシングの設定 PMIX-1 AIL -> AIL +75 +75 LINK ON SW-A DOWN ハンドキャッチ&トルクロールモード用 ※Aスイッチが入ると エレベータ ラダー が最大舵角になり エルロンも舵角が増える。 せっかくのEPPなのでお遊び仕様の舵角を作りました。 PMIX-2 ELE -> ELE +35 -15 LINK OFF SW-D DOWN スナップモード用のエレベータ舵角をミキシングで作成しています。 ※スナップのエレベータの舵角は ハイスピードならアップスナップ,ロースピードならダウンスナップに入れる設定です。アドバンスドクラスのアバランシュ演技では宙返りの頂点でスナップに入れるためロースピードでスナップに入る必要があるためこのように設定します。 PMIX-3 THR -> THR -100 -100 LINK OFF SW-F DOWN 手投げモード用 ※このスイッチが入っているとスロットルスティックの位置にかかわらずモータが回らないので 手投げの時にスイッチをいれてモーターをカットしてスロッ トルスティックをあげてから左手でスイッチを解除して右手で手投げができます。 右手でハンドキャッチして左手でモーターカットできます。 緊急のときもすぐにモーターカットができます。 PMIX-6 RUD -> AIL +5 +5 0 -5 -5 通常用 ナイフエッジの寝ぐせの修正 (ミキシングは入りっぱなしです。) PMIX-7 RUD -> ELE +6 +6 0 +6 +6 通常用 ナイフエッジのアップぐせの修正 (ミキシングは入りっぱなしです。) |
||
※EppZequeはトレーニングマシン![]() もともとホクセイモデルはファンフライのメーカーですがトルクロールが出来ないと悩んでいたフライヤーにF.Airを世に出して手を差し伸べた想いとEppZequeを出す思いは全く 同じものです。今ではどこの飛行場でも目にするトルクロールを一般化したのは、このFairであることに異を唱える人は少ないと思います。「トルクロー ル」という明確な目的を持ったトレーニングマシンとしてF.Airは世に送り出されました。EppZequeも「スタントフライヤーを育てる」という明確な 想いを持っています。ファンフライをフライトさせることで、フライヤーの飛行技術が向上することはよく知られており、しかも壊しても構造が外から見えるの で板胴の場合には特に簡単に修理できることなどから制作時間より飛行の練習時間を重視するフライヤーにとって非常に好都合な機体といえます。 この事からも飛行練習時間を少しでも多く取る事ができればフライヤーの飛行技術を向上させることができると言えるのですが、バルサ製のスタント機の場合一度でも大きな衝撃で破損したり 墜落すると通常は元の性能に戻らないこともあって安定した性能で長時間の飛行練習が出来ないことが飛行技術の向上を妨げる一番の原因でした。ホクセイモデ ルの400クラスのスタント機のDuplexEVにしても飛行性能を追求した設計であるので墜落すると粉々になってしまいます。 そこでEpp素材のグニャグニャであるあるからこそある対衝撃性を残しつつ操舵のニュートラル性、スナップの入りや止まりの性能確保のための機体のの剛 性を両立させて、つまり、やわらかいけど固い機体を作るという不可能とも思えることを実現し、少しでも飛行の練習時間を増やしてスタントフライヤーの飛行 技術の向上が可能となるように配慮されています。 この機体は墜落させることのほとんどないF3A検定のマスターズやプレマスターズの既取得者が持っても仕方のないものです。舵の剛性感や直線性、強風に 対する安定性はどれも足りません。この辺は板のZequeと正反対です、板のZequeはマスターズやプレマスターズの既取得者にこそ飛ばして欲しい機体 です。パターンの練習機にはこれで十分と感じるはずです。逆にEppZequeはわかっていて剛性を落としてあるのです。どんなに上級者が薦める高性能な 機体でも墜落や修理をすればもう元に戻らないので練習になりません。 スタントを始める方にとってハードランディングや軽い墜落での修理をどうするかは大きな問題です。高性能な機体ほど上空でスナップロールに耐えられるだ けの強度しか確保されておらず、そのような機体では墜落するまでもなく少しでもラフな着陸をすると、脚まわりを傷めてしまいその部分の補修をするだけで性 能が変わってしまうものです。このように 修理後の重量の増加によって本来の性能が出なくなることはよくあるので墜落に強い機体の出現は入門者にとって心強い味方になることは間違いありません。こ の機体で飛行技術を向上させ墜落させなくなってからDuplexEVやZeque、高価なスタント機に挑戦すればより一層の飛行技術を向上を墜落させない で習得することも夢ではありません。 ![]() ※お風呂で失速を体験する これでスタント入門者の練習機はEppのZequeで決定して良いのですが スタントを始めるにあたってどうしても知っておかなければならない知識が一 つあります。これは本来のユーザーレポートの趣旨から多少はずれるのですがEppZequeにもすべてあてはまることでもありインターネット上では文字の 量が少々増えても問題とならないでしょうから書いておくこととしました。 それは「失速」についてです。 これはスタント機を飛ばす上でどうしても感覚として身につけておく必要のあるものでこれを理解しているかどうかで墜落の 回数をかなり減らすことができます。「失速」には低速側の失速(これが通常言われている失速)と高速側の失速があることです。 まず お風呂に入ります。なぜお風呂かは水の方が空気より密度が500倍以上あるので、流れを観察しやすいためです。ただ長風呂になって「のぼせ」に気を付けて下さい。 実験その1 まず湯につかり右手を前に出して手のひらを自分に向けて半分ほど浸けてグイッと手を引き寄せます。このときにできる手の甲側に二つの渦ができるのが分か るでしょうか? この2つの渦が逆転していることにも注目して下さい。親指側から右回りの渦、小指側から左回りの渦の2つの逆転する渦が現れるまで何回かグイッと手を引き寄せて下さい。上手く二つの逆 転する渦が作れましたか? これが実験1です。 実験その2 次に親指を手前に小指を向こうにして同じようにグイッと引き寄せます。この時に渦は先程の渦よりずっと小さく簡単に手を引き寄せられることを確認して下さい。 これが実験2です。 実験その3 最後に少しだけ親指を左に10度ほど左に傾けその角度のまま、またグイッと手を引き寄せて下さい。さあこの時です。腕が左に引っ張られる 感じがしてあれ?というくらいに手が左に行くはずです。そして重要なのはこの時にできる渦です。実験1の時の大きな左回りの渦が1つだけできているのに気づい たでしょうか?手の後ろにできる左回りの大きな渦が一つの時に左に引く力(揚力)を感じるはずです。右回りの渦は出現しないことに注目してください。これが実験3です。 実験その3の続き 実験3の状態をもう少し変化させてやって見て下さい。手の角度によって親指から渦が出たり出なかったりするのを観察して下さい。さらに手を早く引くのと ゆっくり引くのとでは親指からや小指からの渦の出方が変化するのを観察して逆転する渦が2つできたり渦が1つだけだったりと非常に複雑に変化することがわ かります。以上で実験はおしまいです。 お風呂の理科実験のまとめ これらの3つの実験から分かることは揚力を発生させるためには渦を一つ作れるものならばどんな形でもよく翼の断面がかまぼこ型になっている必要がないとい うことです。 また流体力学の本では渦は一つになるのではなく親指からの渦の中心が手の中に移っただけと解説しますが、ここでは見えたままとしておきま しょう。では何故こうなるかを解説するとそれだけで一冊の本になるのでここでは解説しませんが、とにかくスタント機を飛ばすフライヤーとして知っておかな ければならないのは、翼の前縁からの渦と翼の後縁からの渦は互いに逆転していて、その2つの渦ができている時は揚力は発生せず、翼の後縁から渦が一つ出て いる時に揚力が発生し、翼の後縁からの渦が出ないときにも揚力は発生しないことの3つをこのお風呂感覚を通して知っていれば大丈夫です。 ※着陸は低速側の失速 さて 基礎知識ができたところで今度は飛んでいる機体の場合です。安定して飛んでいる機体の主翼ではその後縁から渦が一つできている状態(実験3)となっており、水平尾翼とエレベーターで主 翼の迎角を変化させて揚力を調整し上昇したり下降したりします。対称翼で迎角が0の場合は主翼の後縁から渦が出ず揚力は発生しません(実験2)。着陸の時は機体の速度がなく なるにつれ機体を支える揚力を少ない速度で得るために主翼の迎角を増やして行きます。このときがフライヤーにとってはエレベーターで釣ってくるという感覚 になります。そして速度がさらに落ち迎角を増して主翼の前縁からも渦が出た時が失速(実験1)でこの瞬間が地上であれば機体は跳ねることなく着陸します。 この考え方を利用すると着陸の練習が上空で行えます。このEppZequeならばモーターなのでエンストの心配もありません。まず自分が決めた上空のある高 さを地面だと仮定してそこにアプローチします。最初は仮想地面に来たらアップを引いてできるだけ上昇しないように機首を30度から45度ぐらいまで引き起 こします。その後その水平を保ったままアップを引いているのに機首が水平に下がれば終了です。これで低速側の失速に自分で入れる練習が出来ました。再びパ ワーを入れて上昇して下さい。慣れてきたら徐々にスピードをその仮想地面に対して落として行き機首が10度以上あがらないように、しかも上昇しないように 自分の思った地点で少しのアップで機首がポトンとまっすぐに下がるようにコントロールします。この最後のポトンの時、水平を保てず何回やっても同じ側の翼 が下がるようであれば、反対側に錘を積んで下さい。その後何回でも仮想地面にアプローチして練習して下さい。この練習は自分の思った所で低速側の失速に機体 を水平に入れることができるようになることが大切なのです。 また、実際の地面への着陸操作では自分の方向に向かって飛んでくるので機体の速度が分かりにくいですが、この方法であれば上空での仮想地面への着陸アプ ローチの練習ほうが機体の速度が見えやすいので有効なのです。そして、上空で着陸出来るようになることが地上での着陸の基礎になります。 現実の地面への着陸ではエレベータの引き具合と機首の上げ方で機体速度を感じとって低速側の失速に入れた場所が地面になるように操作すれば機体 を壊さない着陸ができるようになります。これは結局は着陸というのは、目に見えない主翼上面の気流がはがれて渦が二つ出る瞬間を地面にするようにする一連 の操作なのです。 ※スナップロールは高速側の失速 今度は高速側の失速です。高速で失速というのも字から受ける感じでは変ですが、飛んでいる機体で実際に起こることなのです。しかしスタントを始める人の中でも高速側にも失速があることを知らない人は意外に多いものです。 たとえばスポーツマンクラスのパターンの中でも上からの逆宙をする時に落 ちてくる機体の恐怖に堪え切れず、右回りの逆宙の場合には一番速度の早くなる3時から5時の位置で早く上に上げようと、ついつい強くダウンのエレベーターを打ってしまい、クルッとひねって墜落というのを 見かけます。この時フライヤーはちゃんとダウンを打ったのに機体がいうことを効かなくなったのでノーコンになったと主張しますが、本当は高速失速がおきて いるのです。また、背面の演技をしていてうまくいかずアップを引いて正面に戻して立て直しをはかろうとした時に恐くなって急激なアップを引くとすごいスピードで下を 向いた拍子に機体がひねって墜落したことがないでしょうか? これは機体に速度がある所に大きな迎角変化を主翼に与えたために気流がついて行けず翼前縁から も渦ができて失速してしまったのです。つまり 失速とは機体速度に関係なく前縁と後縁から渦が2つ出ている時の事を示す言葉なのです。 近ごろ発売される機体の多くは、アクロ機の流行でエレベータの舵面積が多めになっており、かなりのエキスポを入れていないと急激なエレベータを操作する と、特に翼が薄い場合には、この高速失速が起こります。このような理由で入門用のトレーナー機の場合には急激なエレベーター操作をしても高速失速に入りに くいようにエレベータの舵面積が小さくなっているのが普通です。 高速失速では翼が左右同時に失速することはほとんどないので失速を起こした方の翼は抗力が増して後ろに引きずられて機体をラダー方向に引っ張り、それと同時に失速し ないで残っている方の翼は揚力があるので機体は回転します。一瞬で片翼が後方にが引っ張られ機体がひっくりかえり舵も効かず何が起こったかわからないまま あっという間に落ちてしまう悪夢の瞬間が起きてしまうのです。 気流は目に見えないけれどそういうことがそこでおこっていたわけです。アップを引いただけなのにアップ以外の事が起こり舵が効かなくなるのでノーコンに なったと感じますが、失速すると止まっている機体にエルロンをきっても機体がロールしないのと同じでコントロールはできません。あなたの指がノーコンにし てしまったわけで、これを知っているのと知っていないのとではアップの引き方が変わってきます。とくにスタント機はスナップロールができるように設計され ているので必ず高速失速するようにできています。スタント機に急激なエレベーター操作は禁物なのです。急激なエレベーター操作を不用意にすると何が起こるかがこれ で理解できたはずです。 逆にこの失速状態を利用するのがスナップロールです。スナップロールは機体にスピードのある状態から素早くエレベータを打って主翼の迎角を急激に変化さ せて主翼の前縁からも渦を発生させて機体を回転させる演技です。この時に翼から出ている渦は、あなたが風呂場で体験した逆転する2つの渦と同じものが見えないけれど空気中に出 ているのです。 ※メカニズムに衝撃は大敵 話がずいぶんと外れましたが、このEppZequeでは主翼上の気流を自分の感覚としてつかんで見えない流れの変化を指先で感じ取ることを目標に作られ ています。この感覚がスタントフライヤーを育てるわけです。特に2車輪式のスタント機の着陸は失速させないと跳ねますから主翼上面の気流が剥離して翼前縁か ら渦が出た瞬間が地面であるようにコントロールすることを練習して体得し100回が100回とも着陸か成功するようでないと 高価で高性能なスタント機は すぐに本来の性能を失ってしまうものなのです。より衝撃を与えない着陸の仕方はあるのですが長くなるのでここでは解説しませんが、主翼上面の気流のはがれを送信機のエレベータースティックを通して感じ取れるようになっている必要があるので す。 スタント入門の時の墜落は残念ながらつきものです。特に背面の演技で恐怖に勝てず立て直そうとアップを引いて地上に激突してバラバラになったりします。 また、一度でも墜落などの大きな衝撃を受けた受信機は取り出して動作しても信頼性は確実に減っており、いつまたノーコンになっても不思議ではありません。 考えてみればいくら受信機はスポンジ等でくるまれているとはいえ墜落の衝撃は手で受信機を持って地上にたたきつけるよりも大きいのです。それで壊れるなと いうほうが無理というものです。F3Aのスタント機が400フライト程度は何事もなくこなせるのはメカニズムに衝撃を与えていない事が大きな要因です。こ こでも完全な着陸が出来ない間はすぐにメカニズムまでも本来の信頼性を失ってしまうのです。 ※パターン図の憶え方 上の話はスタントを始める時にどうしても知っておかなければならない事ですが、話の脱線ついでに良く聞かれる事を一つだけ書いておきます。それは「どう やってパターン図を覚えるの?」です。いろんな方法があるでしょうが私が使っている比較的簡単に憶えられる方法を紹介しましょう。 まずパターン図を飛ぶ経路だけを一筆書きの要領でいくつかに分けて何回かメモ用紙などに書いて覚えます。スポーツマンのパターンなら 下の写真の様に三 つぐらいに分けて 一筆書きの文字にすれば憶えなければならない事をかなり減らせます。角宙やってスプリットSで...と憶えるよりはずっと楽なはずです。これなら日本人な らちょっと変わった漢字を新しく覚えるぐらいの努力で記憶できるはずでスポーツマンのパターンを三つの文字に帰着させることが出来ます。 一通りぶつぶつ言いながら図が描ける様になれば、風むきが逆の 場合も書いて覚えておくと良いでしょう。その後機体の裏表を含めて演技の入りと出を機体フィギア等を使って理解すれば終了です。その後これでコンピュータがあればシュ ミュレータ−で飛ばせば覚えられます。この方法の良い所は飛行経路を先に覚えているので次のパターンを思い出しやすい事で実際の飛行中に次はなんだかな? を減らせます。 リボン図等のパターン図は携帯電話に写真で取り込めば飛行場でちょっと確認したい時に役立ちます。 ![]() ※パターンフライトの実際 ここまでは飛行場に着くまで済ましておけますが、ここからは実際のフライトですコンピュータのシュミュレータ−と異なり滑走路上の風の乱流、滑走路ので こぼこ等、対処しなければならないことが シュミュレータ−とは比較にならないくらいほど多いものです。これらは取りも直さずあなた自身の心の負担になり ます。たとえば、機体が見慣れない姿勢になった時などに心の余裕がなく不安と緊張でうろたえてしまいどう助けて良いか分からず、指が固まってしまい落ちて いく機体をただ見ているだけになってしまいます。たくさんの機体を墜落させたからと言って心の余裕ができるわけでもないので上手くなれるわけではありませ ん。どれだけトレーニングの飛行経験を積んだかだけが勝負です。おぼえるスピードの差は有っても人間生まれながらに飛ばせる人などいません。 今から自転車の乗り方を憶える感じを思い出して下さい。考えて乗っているわけではなく乗りたいという意思でトレーニングしているうちに乗れるようになる 感じです。これも憶えるスピードの差は有っても人間生まれながらに乗れる人などいません。マスターズの飛行を見ているとまるで特殊な神の手でコントロール しているように見えたりしますが、これとてあなたと同じ人間がしていることでトレーニングの差でしかありません。自転車に乗れないうちは乗れる人はすごい と思っていても、いざ自分が乗れるようになればどうと言うことないのと同じです。ただ他の友達も乗っていることだし、とにかく「乗りたい」という強い意思 が必要です。これがなければ自転車に乗れるようにならないのと同じで「上手くなりたい」と強く思っていることが必要です。ただなんとなくやっているうちに 上手くなったりしません。人間はほっておけば自分の得意なことしかしなくなるので、自分で達成可能な明確な目標がなければ、あなたの脳がトレーニングを受け 付けて上達させてくれないのです。 ラジコン機の操縦が人間の運動神経の反射を利用しているのは、F3Aの世界チャンピオンのペイサンルルーでもトルクローラー小野の機体を操縦する時、送信 機のモードを切り替えていることからも送信機のモードが変わればエンコンスティックの位置が右から左に変わるので操縦出来なくなることでもわかります。つ まり見て考えてから指を動かしているわけではないのです。 このようにラジコン機の操縦は慣れが必要でこれはトレーニングによってのみ得られる技術です。結局はトレーニングとは人間の運動を司る小脳に反射という プログラムを書き込む操作なのでトレーニングの効果を上げるには繰り返しの効果が欠かせません。またトレーニング方法もさる事ながらできるまで継続する意 思も必要です。 この「上手くなりたい」という意思を飛行中に保つには心の余裕が必要で、できるだけ冷静でいなければならないのです。最初はそんなこと言ってられないのですが...そのためにも安定した機体や墜落した時の危険などできるだけ心の負担になる ものは取り除いていたほうがよいのです。このEppZequeにはその心の負担を減らす高性能が埋めこまれています。そして機体がどう姿勢変化するか、見 え方がどう変わるのかをきっかけに反射で指が動くように練習すれば良いわけです。 ※最後に このEppZequeはマスターズの既取得者がもてば「飛ばない」と一蹴されてしまいかねない機体ともいえますが、墜落を考慮に入れているので墜落に対 する高性能というものが備わっています。とにかく落とせばほとんど全損するバルサ製の機体と異なり心の余裕は全く違うはずです。 このことは安全マージンをとって高度をとらなくても低い高度で飛行できしかも速度も遅いので比較的近距離をフライトさせてコンパクトなパターンを描くこと ができます。よく 「機体のどこをみてフライトさせているのか?」の質問を受けたりしますが、どこかの部分をみて判断しているわけでなく、自分がした操作 つま り、エルロンをきったりエレベータを引いたり等の操作と機体の見え方の変化を見ているというのが実際のところです。操作と見え方の変化の対応をたくさん経 験して知ってい ることが必要でEppZequeなら近くで飛んでいるために見え方の変化の判別は非常に容易です。 また今までに見た事もない姿勢になった時どうすれば良いかわからなくなって、うろたえてしまって墜落する機体をただ見ているだけということが無いようにす るためには心の余裕が常に必要になります。このEppZequeは低速度、低高度、近距離飛行、対衝撃性、修理のしやすさ、制作の簡便さ、低価格の条件を揃えて あな たの心の余裕が崩れないようにパニックにならないようにあなたの心を支えているのです。すなわち、この機体の高性能はあなた の心に対する高性能なのです。 そう考えれば、この機体はあえてEpp素材を使うことで対衝撃性を残すという選択をしているのです。精度に気を使い何ヶ月もかけて作ったスタント機を 10フライトもしないうちに落としてしまった時の仲間の憔悴しきった様子は見ていて本当に気の毒でかける言葉にも気を使うものです。そのつらい瞬間を一回 でも減らしたいという想いのホクセイモデルの解答がこの機体なのです。 これなら墜落して破けて飛行できなくなっても、つなぎ合わせれば、バルサ機の時と比べてかなりの確率で飛ばせるようになるでしょう。スタントがこなせる性能と落ちても壊れにくく修理しやすいことを両立するギリギリの剛性を与えるという挑戦は見事に成功しています。 また EPPの表面がざらざらであるためにスピードが出にくいので意図しない高速失速に入りにくい特性をもっています。それにスピードが半分なら墜落の衝撃は4分の1 になりスピードが30%減れば墜落の衝撃は半分になるのでスタントをおぼえ始める人にとってスピードが出ないことはコントロールしやすさと相まってトレーニングに有利に働きます。 スタントはしないと決めている方でもスポーツマンクラス程度のパターンが飛ばせないと逆宙が安定して出来ないことになり、スケール機の場合などは機体に スケール感を増すためのギミックがいろいろついているので、それが乱流を発生させるために余計に高速失速を引き起こしやすくなっていることもあって、何か の拍子に機体が背面になった 時アップを引く事でしか機体を立て直せないと高度がない場合には墜落してしまうので危険です。したがってこのような時は、じわっとダウンで機首を上げてそれからハーフロールで機体の立て直 しを意識しないでできるようになっている必要が安全面からあるのです。 このEppZequeでパターンに挑戦し習得できれば、それがひいてはあなたの愛 機の墜落を防ぐことに必ずつながります。スポーツマンクラスのパターンには最低限安全を確保するのに必要なフライト技術がつ まっているので、その技術の習得は安全性の向上のために自信をもって薦められます。 このEppZequeは墜落の恐怖と常に戦わなければならないほとんどのスタントフライヤーにとって、墜落した機体を一緒に拾い集める仲間の再び立ち上が るための暖かい言葉を製品化したものとも言えるでしょう。この機体でパターンを憶えて落とさなくなれば全く同じ電池、モーター、アンプ、サーボがDuplexEV に使えます。こちらならバルサ製の機体なのでシャキッと した飛びが味わえます。しかしながらDuplexの方は落ちれば粉々になりますし着陸が下手なのも全く許してくれません。そのぐらい華奢にできていますが上級 者も納得の飛びが実現されています。 自分の飛ばす機体が青空にラインを描く時の心躍る素晴らしさも、その愛機が墜落し無残な姿になった時の無念さも両方わかっています。座れば立て、立てば歩めのホクセイモデルの親心をこの機体を通じて感じ取ってもらえたなら、それは私が一番伝えたかった事です。 ![]() |
||